みなさまと共に歩む…… (*個人的な感想です)

お待たせしました!『文豪先生 第九話』 公開です! 

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カラクリ大怪獣、キングアヒラーの襲来によって、村は火の海に。村の運命は如何に・・・? 
と思ったら、後半はなぜか地蔵と民子の初デート。一気に結婚へと話はエスカレート、と思いきや・・・?
空想非科学田舎小説「文豪先生」第9回。

電子書籍のパブーにて無料公開ちゅー!
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社長の業務:社長風邪を引くの巻

社長近影
 蕪式会社文豪堂書店・社長でございます。

 先週、高らかに誇らかに営業開始を宣言した途端、社長は風邪をひいちゃったのであります。
 馴れないことは、やるもんじゃないってのの見本みたいなもんであります。
 久々に高い熱が出て、いい年をしたおっちゃんにも、まだこんな熱が出る体力があったのね、てなことで驚いているんであります。

 こういう話しが社長の健康不安説として市場に伝わると、弊社の蕪価に影響が出るんじゃないかと恐れるんでありますが、最寄りのOKストアでは一束198円あたりを保っているようであります。
 大きな値崩れはございません。蕪主の皆様には、ご安心いただきたいと存じます。

 また、一方では、「バカは風邪をひかない」という学界での定説への反証を身を以て示し、期せずして学問の進歩への貢献をしてしまったことにも驚く次第であります。
 定説を守るためには、①社長はバカでない②あれは風邪じゃなくて水虫によるものだ、のどちらかを証明しなければなりませんが、大変難しいことだと思われます。

 医者には行かず、ひたすら家で寝ておりました。私は、滅多なことでは医者にまいりません。
 風邪なんて、寝てりゃ治るのであります。
 まあ、お忙しい方々は寝てなんかいられないということで、薬をお飲みになったり注射をお打ちになったり、点滴にお繋がれになったりなさるわけですが、私の場合、百八十万年間売り上げゼロの社長でありますから、お忙しいわけがないのであります。
 これも売り上げゼロの利点ですな。気持ちに余裕が生まれます。

「風邪は万病の元だぞ。別の病気を招き寄せたらどうするんだ」
 とか、
「風邪だと思っても、実は別の病気かも知れないぞ」
 などと、おっしゃる方もいらっしゃるかと思いますが、そんなのは信念でなんとでもなります。自分の身体に、
「これは風邪だ。しかも寝てりゃ治る風邪だ」
 と、言い聞かせるのです。鬼のような顔をして言い聞かせます。聞かなきゃ引っぱたいてでも・・・って、自分で自分を引っぱたいても仕方がないのでそこまではしませんが、
「まあ、他の病気なんて、この熱で焼き尽くしてしまうのだよ、うふふふのふ」
 と、不敵な笑いを浮かべて、自信ありげにうんうんと頷くくらいのことはしてもいいでしょう。

 そういえば、以前、書店で 野口晴哉「風邪の効用」(ちくま文庫)という本を見て、なんとなく気になっていたのを思い出しました。
 風邪の効用・・・つまり、風邪が役に立つというのです。あるいは、役に立ててしまおうというのです。ただ、意地を張って布団にもぐり込んでいる社長よりも積極的というか図々しいと言おうか。
果たして、どんな風に風邪を役立てているのか。クシャミの風圧で風車を回して発電をする、とか、おでこに薬缶を載せて湯を沸かす、とかではないと思いますが。

 早速取り寄せて読んでみました。

 著者の野口晴哉(1911-1976)という方は、整体という健康法というか治療法というかを考案した人なさった方らしいのです。
  
 ちょっと、社長なりにこの本の内容を要約してみましょうか。
「風邪は自然の健康法である。風邪は治すべきものではない、経過するものであると主張する著者は、自然な経過を見出しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な身体になると説く。本書は、「闘病」という言葉に象徴される現代の病気に対する考え方を一変させる。風邪を通して、人間の心や生き方を見つめた野口晴哉の名著。解説 伊藤桂一」

 ・・・ありゃ、要約しているつもりが、いつの間にか文庫本の裏表紙の説明文を丸写ししていました。ま、私なんぞが下手に要約するよりもいいかも知れませんが。
(それにしても、「裏表紙」ってヘンな言葉ですね。裏なんだか、表なんだかはっきりしろと言いたくなります。知らない人が「うらおもてがみ」と読んだら、どうするんだっ、て、ちょっと怒ってみたくなります。)

 野口さんに言わせると、風邪というのは自然な身体の調整であり、それを通してより元気になっていくものなので、無理に薬なんかで抑えるのはよくない、ということなのです。

 さらに、ちょこちょこ風邪をひいている人の方が却って元気で長生きをするのであって、「わしは風邪一つひいたこと無い健康な身体あーる」などと威張っている人の方が、突然死んじゃったり重い病気にかかったりする、それは、健康なんじゃなくて風邪をひくことの出来ない鈍い身体なんだ、と言っておられるのです。

 いろいろ、心と体の関係についても述べておられます。自分に注意を向けてもらいたいと潜在意識で思っている人は病気が治らない、とか、潜在意識は心に表れず身体に表れる、などと深いようなことも書いてあります。
 人間て本質的に「かまってちゃん」なんですね。どうも、昔から「自立した個人」なんてのは無理なところがあると思っていましたが、いったん「かまってちゃん」なのを受け入れた上で考えた方が良さそうな気がします。
 
 お風呂についても、「皮膚の排泄力」なんてことを言っておられます。人間の皮膚というのは、そのままで、要らないものを身体の外に出す機能があるのだから、石けんで洗うなんてのは、うんちが出るのに浣腸をしているようなものだ、なんておっしゃるのですね。
 なんか一理あるような、それでいて実行が躊躇われるような話しですが、以前、タレントのタモリさんが風呂で石けんを使わない、なんてことを聞いたことがありますね。
(ほんとは、もっとびっくりするようなことも書いてあるですが・・・)

 全体として社長にはわかりにくいところも結構ありました。
 「整体」の関係者向け講演の記録みたいなので、かならずしもまとまった話でなく、特殊な用語が頻繁に出てくるので、わかりにくくなるのかと思います。
 同じ文庫から同じ著者の「整体入門」という本も出ているので、それを合わせて読んだ方がいいのかも知れません。
(「なんだ、抱き合わせ商法かよ」などと思ってはいけませんよ)


 
 

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社長あいさつ

社長
 蕪式会社文豪道書店の社長として、ご挨拶させていただきます。

 弊社は、今秋、営業を始めました創業百八十万年を誇る老舗であります。
 電子書籍の企画のようなもの、編集みたいなもの、出版類似のものとそれに関わるすべての業務を通じて、皆様に、文化と慰安と怠惰をお届けすることを使命と存じております。
 
 「関わるすべて」とは、例えば牛丼に関する書籍を制作したとすれば、牛丼製作、牛丼屋営業、牛の観察、牛とロバとの比較対照、等々まで牛丼に関わるすべてのことに、あわよくば首を突っ込む意欲があるということでございます。
 意欲があって、実行力がないことをひと言お断りしておきます。
 
 先に申しました通り、弊社は百八十万年前に創業したのですが、営業はしておりませんでした。
 創業者はホモ・エレクトスであったと考えられております。どのような人物であったかは不明ですが、まだ、営業の仕方を知らなかったものと推測されます。
 それなのに何故操業してしまったかは、人類進化史の謎として学者の頭を悩ませるところとなっております。

 このような輝かしい歴史と伝統を持つ弊社でございますが、営業成績に於いても、日本の、世界の、地球の、宇宙の産業界を牽引するトップランナーとして常に先頭を走ってまいりました。
 もちろん、二番目を走るトップランナーはあり得ませんが。

 例えば、百八十万年間、売上高は一貫してゼロであります。まさに奇跡的な経営と呼ばれるに相応しい成績であります。
 また、無借金経営を常に続けてまいりました。金融業の存在しなかったホモ・エレクトス時代はもちろんのこと、銀行業の出現後も、弊社に融資をしようという銀行は一軒たりとも現れませんでした。
 いかに高い評価を受けていたかの証左となることでしょう。

 そして、生産性の高さは、同業他社のみならず、世界のトップ企業さえもが、うらやむところとなっております。
 従業員、ゼロ。人件費、ゼロ。この陣容で、会社経営を行うという、他に類例を見ないパフォーマンスの高さであります。
 一方、創業以来、退職した従業員はゼロ。いかなる不況下に於いても、リストラをしたということは一例たりともございません。
 いかに、社員を大事にするか(いればの話しですが)、ということがおわかりいただけることと思います。 

 弊社は、これからも良書のみを出版し、人々に感動と楽しみと慰安と深い精神性に触れる喜びを提供し、日本と世界と宇宙の文化の創造に貢献し続けたい所存でございます。

 このような弊社の活動は、お客様はもちろんのこと、蕪主の皆様のご協力にかかっております。
 弊社は、世界初の「蕪式会社」として、蕪券を発行し蕪主となって下さる皆様からのお力添えをいただいております。

 幸いにも、弊社の蕪式は、昨今の困難な経済的状況下におきましても、漬け物、味噌汁、煮物、スープ、等、まことにありがたくも素晴らしい評価をいただいております。
 今晩のおかずに迷った時は、是非、蕪を使ったお料理をお考えいただければ、弊社と致しましても、これ以上の喜びはございません。最寄りのスーパー等でご購入いただけるかと存じます。

 最後になりましたが・・・(五分間沈黙)

 ええと、これ以上、特に申し上げることはございません。以上をもって、ご挨拶とさせていただきます。
 ありがとうございました。

 



プロフィール

文豪堂

Author:文豪堂
いらっしゃいませ。中川善史(自称社長)と金井哲夫(自称編集局長)が2人でしこしこ書いているふざけた電子書籍本を販売する「蕪」式会社文豪堂書店です。(社名は予告なく変更することがあります) (なおこれは個人の感想です)(効能を保証するものではありません)(おだてると調子に乗ります)

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