みなさまと共に歩む…… (*個人的な感想です)

社長の業務:ナンセンス・ファンタジー『毒ずきんちゃん その6 会計係とマクベス王のこと、そして三つの願いはいかにして宝石に聞き届けられたかについて』

社長1 毒「あ、光が見える」
 風の小人が誤爆的に巻き起こした風に吹き飛ばされた毒ずきんちゃんと眠り姫は、枝分かれした洞窟の分岐を幾つもすり抜けて行きました。風が止んだ時、二人がいたのは、運がいいことに洞窟の出口のひとつだったのです。
姫「あら、朝ですの?」
毒「お前、寝てたのか」
姫「吹き飛ばされている間は、特にやることもございませんもの」
 そこは、風博士がいた荒野とは違って、陰気な森の中でした。
毒「また、黒い森に舞い戻ったんじゃないだろうな」
姫「違うようですわ。あれをご覧なさいませ」
 木々の切れ間から、城が見えました。これまた陰気くさい城で、二つの尖塔が悪魔の角のように見えます。
姫「あの変わったお城の形、もしかして・・・」
毒「知っているのか」
姫「わたくしの記憶に間違いがなければ、あれはマクベス様のお城ですわ。もちろん、わたくしに間違いなどあろうはずがございませんが」
毒「マクベス・・・」
姫「はい。とすれば、この国はわたくしの城の隣の国ですわ。月の蝶の翅の城は、もうすぐですわ」
毒「そうか。じゃあ、急ごうじゃないか」
姫「お待ち下さいませ。マクベス様のお城となれば、わたくし、ちょっと寄っていかなければなりませんわ。マクベス様ったら王様友の会の会費を三ヶ月も貯めていらっしゃるのですもの」
毒「王様友の会?」
姫「ええ。国境を接した国同士は、なにかと揉め事が多いのです。けれど、いちいち揉めていたら、よその国に利用されたり、付け入られたりするばかりですわ。それで、わたくしの父は、わたくしに似て人格者ですから、近隣の国々の王を集めて親睦会を作り、狩りなどをともに楽しんだりするようにしたのです」
毒「狩猟ってのは、いかにも西欧の貴族っぽいな」
姫「いいえ。春はイチゴ狩り、秋はブドウ狩り、松茸狩り等々ですの。馬車を連ねて参りますの。わたくしも案内役に付いていったことがございます。馬車ガイドと申しまして」
(注・バスガイドのシャレです)
姫「それから、友の会の会計も買って出ておりますのよ」
毒「お前みたいなズボラなのを会計にして大丈夫なのか」
姫「会費と言っても、王様の会でございますから、なかなか大金ですのよ。それを一手に握っておりますと、まず小遣いに不自由はしませんわね」
毒「使い込みじゃないか!」
姫「ところが、マクベス様というのは、前の王様を暗殺して自分が王に成り上がったという噂があるくらいで、トラブルメーカーですの。今申しましたように、会費も払って下さいませんし。わたくし、月末には、新しいドレスとネックレスの代金を払わなければならないのに困りますわ」
毒「お前なら平気で踏み倒しそうだがな」
姫「会費を取り立てて、代金は踏み倒せば、もっとよろしいじゃございませんか。わたくし、ちょっと行ってまいります」

 城の中では、マクベス王が部屋の中を行ったり来たりしながら、独り言を言っています。
意志の強そうな精悍な顔つきでありますが、何かに取り憑かれたような様子です。それに、苛立っているようで、不安げにさえ見える表情でした。
マ「あの魔女が予言を信じて、俺は前王を暗殺した。そして、王になったのだ」
 すると、「ほう、暗殺したという噂は本当だったんだな」という声が聞こえました。しかし、マクベスはそれには取り合わず、
マ「そして、魔女は、バーナムの森・・・この城から見渡せるバーナムの森が動き出さない限りは、俺は破滅しないとも予言した。森が動く。そんなことがあるだろうか。あるわけがない。それで、俺は決意したのだ。俺は、世界を自分のものにする、と」
 また、声が聞こえました「魔女というのは、そこら中で人騒がせなことをやっているんだな」
マ「まずは、次の王様友の会の『キノコ狩り大会』だ。これで会員の王様達に毒キノコを食わせて、暗殺してしまう。その隙に兵を出して、それらの国を俺の手に収めてしまうのだ」
 「それで、わかりましたわ」と、今度は別の声が聞こえました。「あの、ロクに会費も払わない癖にモンスタークレイマーのマクベス様が、今度のキノコ狩り大会に限ってご自分から幹事をやると言い出すなんて、おかしいと思っておりましたの。そんなことをお考えでしたのね」
 さすがのマクベスも、これには、
マ「さっきから、ごちゃごちゃうるさい!なんだ、お前たちは」
 見ると、毒ずきんちゃんと眠り姫が、いつの間にかマクベスの部屋に入ってきていました。
毒「あたしは、黒い森から来た毒ずきんちゃん、七歳の少女だが、これから王様になる予定だ」
姫「わたくしは、隣国の月の蝶の翅の城の姫ですわ」
マ「お前たち、どうやってここへ入って来た。番兵が大勢いたはずだが」
 姫は高笑いをして、
姫「ほーっほっほ。男なんてチョロいもんですわ。わたくしが、ウィンクしたり、投げキスしたり、『今度デートしましょ』と言ってやれば、簡単に通してくれますの。あたかも無人の荒野を行くようですわね」
マ「なんだと。あいつら全員、減給だ・・・お前は、月の蝶の翅の城の姫と言ったな」
姫「そうですの。美しさで有名な」
マ「王様友の会の不明朗な会計でとかく噂の高い・・・」
姫「ふん、わたくしの美しさの前には、文句をつける殿方などおられませんわ」 
 マクベスは、しばらく姫を憎々しげに睨みつけていましたが、ふと恐ろしい笑みを浮かべると、
マ「お前達、さっき俺が呟いていたことを聞いたか」
毒・姫「もちりん!」
 さらに姫は続けて、
姫「マクベス様は世界征服を企んでおられるようですわね。この情報は次の王様友の会の月報に載せませんと。さて、どうなることやら」どうやら、姫は会計だけでなく情報操作も握っているようです。
 マクベスは、冷たい顔で言い放ちました。
マ「お前は、自分の美しさの前には、どんな男も逆らえぬとほざきおったな。ところが、ここに一人いるのだ。鉄の意志の男が。近衛兵、こいつらを取り押さえろ」
 すると、いつの間にか二人の背後に近づいていた兵隊達が、飛びかかりました。後ろから来たのは、姫のウィンクや投げキス攻撃を受けないためです。兵達は、二人をぐるぐる巻きに縛り上げました。さらに、姫には目と口を隠すために、目隠しと猿ぐつわを噛ませました。
マ「こいつらは、迷路の牢に放り込んでおけ。毒ずきん、姫、貴様らは二度と太陽を見ることはないだろう。俺はバーナムの森が動き出さないかぎり、誰にも邪魔されることはないのだ。魔女の予言は、どうやら当たっているようだわい」

 迷路の牢というのは、猜疑深いマクベス王が作らせた牢です。城の奥深くにあって、絶対脱走できないように、複雑な迷路の奥にあるのです。
 迷路は第一区から第八区まで別れていて、それぞれの番兵は自分の担当の区のことしかわかりません。そして、迷路の設計者は完成後、殺されてしまい、設計図は焼かれてしまいました。つまり、迷路の全体像を知っているものは一人もいないのです。まず、迷い込んだら出てくることは出来ないでしょう。
 毒ずきんちゃんと眠り姫は、石造りの冷たくて薄暗い迷路の中を第一区から次の区の番兵へと順々に引き渡され、灯り一つない真っ暗な牢の中に放り込まれてしまいました。

 さて、場面は変わって、ちょうどその頃、前回出てきた風博士と風の小人は、荒野の風の穴の縁に腰掛けて話し合っていました。博士は、毒ずきんちゃんと眠り姫が魔女などではなく、三つの願いが叶う黄色い宝石と引き替えに、小人との連絡役を引き受けてくれたのだ、と説明しました。
 小人は、例の宝石を前にして、
小「これが、その宝石なんだね」
博「そうだ」
小「その人達を吹き飛ばしちゃって、僕、悪いことしちゃったな。無事でいてくれるといいけど」
博「そうだな」
小「穴から出られたかな」
博「どうかな」
小「穴から出られても、悪い人に捕まって縛られたりしていないかな」
博「そうあって欲しくないな」
小「もしそうだったら、その縄が融けますように」
 ちょうど、その時、迷路の牢の中にいた毒ずきんちゃんと眠り姫を縛っていた縄が、あっさりと解けてしまいました。宝石のひとつ目の願い事が成就したのです。
小「縛られるだけじゃなく、目隠しや猿ぐつわをされていたらどうしよう」
博「そうあって欲しくないな」
小「もしそうだったら、目隠しや猿ぐつわが解けますように」
 牢の中の眠り姫の目隠しと猿ぐつわが、何もしないのに下に落ちました。宝石の二つ目の願い事が成就したのです。毒ずきんちゃんと眠り姫はびっくりして、顔を見合わせていました。
小「どこか、深いところに閉じこめられたりしていないだろうか」
博「そうあって欲しくないな」
小「そうだったら、その場所から外へ出られますように」
 その時、牢の壁の一部が突然崩れて、外から光が差し込んできました。壁の外は、森でした。バーナムの森です。宝石の三つ目の願い事が成就されたのです。
(つづく)

 

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社長の業務:ナンセンス・ファンタジー『毒ずきんちゃん その5 風の小人のこと、眠り姫と魔女の出会い、及び、また荒野に風が吹き始めたのこと』

社長1  こうして、毒ずきんちゃんと眠り姫は深い洞窟の中に入っていきました。洞窟はうねうねと曲がり、あちこちで枝分かれしていましたが、二人は迷いませんでした。というのは、地面に矢印が書いてあったからです。それどころか、洞窟の壁のあちこちに、「こちらは危険、進入禁止」とか「コウモリに注意」などの張り紙がありました。
 二人は、頭巾や身体が光るので、そういった印や文字が読めるのでした。
毒「そうか。普通の人間じゃ松明が消えたら、この道案内が見えなくなるから、どう言ったらいいかわからなくなるんだな」
姫「これ、風の小人が書いたんでしょうか。結構まめな性格のようですわね」
 『風邪にカゼナオールC』というポスターも貼ってありました。
毒「これは、誰に見せるつもりなのかな」 
 長く複雑な洞窟でしたが、やがて二人は、小さな部屋のようになっている穴の前に出ました。その入り口には「のぞくな、入るな」と書いてありました。
 ので、二人は覗いてみました。すると、いました。
 その穴の真ん中くらいに、白い身体に白い服を着た小人、なんとなく子豚を思い出させる顔つきでしたが、石の上に横向きに座っていました。

 子豚、いや、小人は二人に気がつくと少しびっくりして、子豚のようなキーキー声で、
小「あんた達、誰だい」
毒「風博士に頼まれてやって来たんだ。全然、風を吹かさないし、返事もしないんで心配していたぞ」
小「ああ、そうかい。じゃあ、博士に言ってくれ。心配ないって。なに、一年も経てば、また風を吹かせるし、博士とも会えるってさ」
毒「一年?」
 一年は長すぎます。一年間も、雲が動かなかったら、雨のところは一年間雨、日照りのところは一年間日照りになってしまいます。帆船の乗組員は、一年間オールをこぎ続けて腕が痛くなってしまうでしょうし、旗に至っては、自分が旗だということを忘れてしまうでしょう。
毒「なんで一年なんだ」
小「僕、約束したんだ」
毒「誰と」
小「月の蝶の翅の城のお姫様とだよ」
 毒ずきんちゃんと眠り姫は顔を見合わせました。
毒「お前が言っている姫というのは、これじゃないのか」
 姫がポーズをつけました。
小「とんでもない。それは偽者だろう。僕が会った姫は、もっとずっと美しいんだ」
 姫が小声で「こんちくしょう・・・」と呟きました。
小「本物は髪の毛はぼさぼさでシュロ箒のよう、目やにだらけの濁った目、先が尖って口のあたりまで垂れた鼻、耳まで裂けた口、鋭く尖った爪、おまけに髭まで生えていて・・・美しかったなあ」
毒「お前の美的センスもだいぶ変わっているな」
小「そのお姫様が、この風穴に降りてきて、一年間、じっとして風を吹かせないでいたら結婚してくれると約束したんだ。そしたら、僕らは月の蝶の翅の城に住んで、ゆくゆくは僕は王様だ」
 それを聞いて、毒ずきんちゃんと眠り姫は同時に、
毒・姫「おい」
 と言いました。
 これは一大事です。なにせ姫と結婚してゆくゆくは王様になってやろうという権力への野望に燃えているのは毒ずきんちゃんなのですから。横取りされてはたまりません。
毒「こいつは、早いところ絞め殺しておいた方がいいな」
姫「お待ちなさい。そんなことしたら、風が吹かなくなってしまう・・・のは、まあいいとしても、風博士の持っている、三つの願い事が叶う黄色い宝石が手に入らなくなってしまいますわ。わたくし、ここへ来る道すがら、どんな三つの願い事をするか、考えてましたのよ」
毒「三つとも、お前のものにしようってつもりだったんだな」
姫「当たり前です。ご主人様にくれてやる分なんてあるものですか」
毒「この欲張り女・・・いや、ここで仲間割れしている場合じゃない。小人に考え直してもらわないと」
姫「思いますに、わたくしの名をかたっているのは、わたくしに魔法をかけた魔女ですわね。でなければ、城の名前を出すわけがありませんもの」
毒「お前、なにか魔女に恨まれているんじゃないのか」
姫「わたくし、誰にも恨まれる覚えはございません」
毒「いや、お前が自覚していないだけだと思うぞ。そもそも、どういうわけで、魔法をかけられる翅目になったんだ」

 それは、ある晩のことでした。魔女達は夜になればホウキに跨って空を飛び、何か悪戯のネタはないかと探し回っているものなのです。
 その晩は、なんの気まぐれか、魔女が城の眠り姫の部屋に忍び込んだのです。姫はベッドの中でした。魔女が入ってくるのに気がついたのですが、寝たふりをしていました。
 すると、魔女は誰も見ていないと思ったのか、部屋にある大きな鏡の前に来ると、
「鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰だい」「魔女様、それは、あなたです」
 と一人芝居をしました。途端に、
「ぶぁーっはっはっはっは」
 と姫の笑い声が起こりました。魔女がびっくりして、ベッドの方を見ると姫は起きあがっていて、
「おやめ下さらない? 腹の皮がよじれてしまいますわ。鏡が汚れてしまいますわ。ひびでも入ったんじゃありませんの? まったく、どの面さげて、ってのは、このことですわね。そんな顔を鏡に映す勇気をお持ちだなんて、たいしたものですわね」
 姫の罵詈雑言は次から次から、尽きることなく続きました。そして最後に、
「ぶーす」
と言った時、ついに堪忍袋の緒を切らした魔女が、
「おのれ~」
 と、魔法の杖を振るったということについて、ご理解いただけますでしょうか。

毒「お前が悪い。キスなんてするんじゃなかった。黒い森に捨てておくんだった」
姫「わたくしは、悪くございませんわ。その前に、魔女の方が不法家宅侵入ですわ」
 心の問題を話すのに、法律論を振りかざして来るというのは、今時のイヤな女の典型みたいです。
 その時、おい、と下の方から声がしました。小人が二人の傍へやって来て、怒りに燃えた目で見上げていたのです。
小「お前たち、お姫様をいじめたのか」
毒「いや、いじめたのは、こいつで、あたしは関係ないぞ」
小「うるさい。同じ穴の狢だ。お姫様は、僕が始めてあった女の人なんだ。だから、僕にとって一番美しい人なんだ」
毒「それであの残念な美的センスが出来てしまったのか」
姫「じゃあ、わたくし達は二番目と三番目ということですの?」
毒「これは、勝ち目はないな」
姫「あんな火事場で拾った般若の面みたいな魔女に負けるなんて」
 突然、小さな竜巻のようなものが起こりました。毒ずきんちゃんと眠り姫の身体が、ふわりと浮き上がったと思うと、どしんと地面に落っこちました。いててて、とお尻をさする二人に向かって小人が、
小「お前ら、もう許さん。お姫様の悪口を言うやつは、こうしてやる」
 と、口から風を吹き出しました。二人は、まるで紙切れのように洞窟の中を吹き飛ばされてしまいました。
小「逃げるか、待てー」
 と小人は後を追い掛けます。
毒「待てと言われても、あたしらを吹き飛ばしているのは、お前なんだがな」
 毒ずきんちゃんが宙を舞いながらぼやきます。小人は、「待て」と言っては、追い掛けながら風を吹きつけてきます。
毒「待って欲しかったら、風を吹くのをやめろ」
小「やめたら逃げるつもりだろう」
毒「やめないと待ってやれないぞ」
小「待たないとやめないぞ」
姫「あまり、頭のいい小人じゃございませんわね」
小「なにー」
 さらなる怒りにかられた小人は、とびきり大きな風を起こしました。

小「あれ、あいつら、どこへ行っちゃったんだろう」
 小人は立ち止まりました。さっきまでは、先の方に二人がちらちら光っているのが見えましたが、それが全く見えなくなってしまいました。
小「ちょっと、やりすぎたかな」
 そういいながら、歩いていくと、やがて穴の出口に来てしまいました。出口では、髪の毛や髭がくしゃくしゃになった風博士が待っていました。
博「おやおや、久しぶりにすごい風だったじゃないか。お手柔らかにしてもらいたいもんだね」
小「あの、変な二人組、出てこなかったかい」
博「いやあ、出てこなかったなあ」
 しばらくぶりで博士と出会った風の小人は、穴の縁に腰掛けて、ゆっくりと話をしました。そうしているうちに博士の話で、だんだん自分が姫だと思っていたのは魔女らしいこと、さっき自分が吹き飛ばしたのが本当の姫であること、二人とも、同じくらい性格が悪そうなこと、などを理解しました。
小「そうか。あの二人には悪いことしちゃったな。いったい、どこへ行っちゃったんだろう」

 はたして、毒ずきんちゃんと眠り姫は、どうなったのでしょう。さて、それは次回のお話。

今週のおさむらいちゃん

新作35

昨日、親戚の法事に出席して詠めり。山田のおじちゃん、すいません。

社長の業務:ナンセンス・ホラー・ファンタジー『毒ずきんちゃん その4 毒ずきんちゃんと眠り姫が風博士と出会い風の小人を探しに出発するのこと』

社長1 その後も、毒ずきんちゃんと眠り姫は長く辛い旅を続けたのでした。
 前回、突如として道案内にやる気を見せた眠り姫でしたが、肝心なところへ来ると歩きながら眠ってしまい、とんでもない方へ行ってしまうのです。
 だから、二人はいくら旅しても、一向に進みませんでした。何度も同じところを通ったりしました。それどころか、何度も同じ人に道を聞いたりもしました。
 そう、ちゃんと人に道を聞いたのです。ところが、その通り歩いているつもりなのに、間違ってしまうのでした。
姫「ああ、もしかして、あの悪い魔女が、わたくしに方向音痴の魔法をかけたのでは・・・」
毒「お前、もしかして、都合の悪いことはみんな魔女のせいにしてやしないか?」

 そのうちに、だんだん蒸し暑くなってきました。風がそよとも吹かなくなりました。
毒「だんだん南に向かっているのかな。うんと南の方には灼熱の地があるって聞いたことがあるけど」
姫「ぜんぜん、風が吹きませんわね。南の地だって、風くらい吹きそうなものじゃありませんの?」
 ある村を通った時、ふたりはびっくりしました。ご飯時なので、村の家々の煙突からは煙が昇っていたのですが、それがみな、垂直に、ぴんと真上を向けて、一本の棒のように真っ直ぐに上がっているのです。
姫「民の竈は賑わいにけり、と申しますが、これじゃ、らしくありませんわね」
 と眠り姫は、さすが為政者の娘と思えるような、なんだか国籍不明と思えるようなことを言いました。
 村を抜けてさらに行くと、だんだん、岩がごろごろする荒れ地になってきました。しばらくすると、向こうの方の小高くなったあたりに、人が集まっているのが見えました。
毒「なんだろう、行ってみよう」
 人々は、小高い丘のてっぺんにある大きな穴を取り巻くようにして集まっていました。近づいてみると、それらは、屈強な男達でした。
「はい、次の方、8番さん」
 そう言ったのは、穴に一番近いところにいる老人でした。痩せて背が高く、マントを羽織り、真っ白な頭には羽毛の着いた帽子を被り、片手には分厚い書物を抱えています。
「きっと、学者さんですわね」
 と眠り姫が言いました。その学者さんに呼ばれて出てきた「8番さん」は、肩幅が普通の男の二倍はあろうという頑丈そうな体躯で、顔一面に真っ黒な恐ろしげな髭を生やしていました。眉は太く、目つきはきつく、下手に近づいたら殴り殺されてしまいそうです。
 その男が進み出て、しばらく大きな穴を覗いていました。気合いを入れているようにも、考え込んでいるようにも見えます。
 しかし、
「棄権しまーす」
 風貌にも似合わない弱々しい声で言ったかと思うと、すたこらさと、荒野の彼方へ走り去ってしまいました。
 すると、残った人々が口々に
「9番、棄権します」「15番、棄権」「20番、用事思い出した」
 などと言って次々に逃げてしまい、結局、学者らしい老人と、毒ずきんちゃんと眠り姫の三人しか残りませんでした。

 老人は風博士というのでした。長年、風について研究しており、その結果、世界にはあちこちに風穴という風の吹き出す穴があり、その風が天にぶつかったり地にぶつかったり、折れ曲がったり斜めになったりして、人々の許にやってくるということがわかったのです。
 博士は、世界中の風穴の場所を調べて旅をしていましたが、この地方で無風が続く日があって、風博士は原因を突き止めようと、この風穴に来てみると、穴の縁に腰掛けている小人を発見しました。
 その小人が吹く息が、世界中の風の元になるのでした。普段は、この深い深い深い、どれくらい深いのかわからない穴の底にいて、風を吹き出しているのです。地上近くで、彼が思いきり吹いたりしたら、人間界ごと吹っ飛んでしまうでしょう。
 その日は、小人がなんとなく寂しくなって地上に出てきたのでした。ずっと、穴の奥底で風を吹いていると、時々、自分はなんでこんなことをやっているんだろう、と思ってしまうのだそうです。
 風博士は、小人の話し相手になってやりました。そして、小人は慰められ、また仕事に戻っていったのです。

 博士にとっては大発見でした。この荒野が気に入ってしまい、家を建てて住むことにしました。ここから世界の風穴へと出掛けていく本拠地にしたのでした。 
 それから、風博士は、ちょっと風が吹きすぎるなと思うと、穴にやってきて、
「おーい、風の小人、いるかい」
 と呼びかけるようになりました。中からは「いるよー」と返事があります。「調子はどうだね」「いや、もう、絶好調さ」などと言いながら、四方山の話を始めます。博士は学問のために世界中を経巡ってきましたので、話題は豊富でした。この話の間、世界はちょっと風が吹かなくなるのでした。

「それが、ここのところ、小人が返事をしてくれないのだ。そして、御覧のように無風状態が続いている。私は、小人が心配でしょうがない。何処かへ行ってしまったのか。まさかとは思うが死んでしまったのではないだろうか」
 と、風博士は心配そうです。
博「風がないと人々は困る。まず、雲が動かない。だから、雨が降るところは振りっぱなし、降らないところは日照り続き」
毒「帆船なんかも、風がなくちゃ進まないな」
博「船はオールで漕ぐという手が残っているから、まだいいのじゃよ。一番、困るのは旗だ。風がなくて翻らなかったら、あんなの棒にぶら下がった布きれだからな。これじゃ面目丸つぶれだ、と旗の団体から毎日のように苦情が来ている」
毒「旗の団体なんてのがあるのか」
博「まあ、風のある時はふんぞり返っている、プライドの高い連中だからな。うるさくてかなわんよ」
毒「あなたが風穴に入ってみたらどうなんだ」
博「そこじゃよ。小人の話では、この洞窟は、深い上に複雑に枝分かれしていて、まず普通の人間が入って出てこられるような代物ではないという。そこで、この洞窟に入って小人がどうなってくるかを見届けてくれる勇者を募ったのだ」
毒「さっきのは、その候補者だったのか」
博「うむ。みな、強そうなことを言っていたのに、この洞窟を見たら怖じ気づいて逃げてしまったのだ」
毒「松明とかランプを持って入ったら」
博「出てくるまで火が持てばいいが、もし消えてしまったら」
 そこで毒ずきんちゃんは、となりにいる眠り姫をちらっと見て、ぽんと両手を打ちました。
毒「そうそう、こんな仕事にうってつけの人間がいた。ここにいる眠り姫は、暗いところでも身体が光るんだ。黒い森でも、ずっと光っているので、全然不自由しなかった」
 すると、眠り姫は慌てて、
姫「いえいえ、わたくしなんかより、ご主人様の方が適役ですわ。この頭巾は、暗いところでもぴかぴか光って、ランプなんかより役に立ちますの」
毒「いやいや、お前の方が」
姫「なんのなんのご主人様の方が」
毒「風の小人を、その輝くばかりの美しさで悩殺してやれよ」
姫「ご主人様こそ、その無邪気な愛らしさを見せつけておやりなさいまし」
 譲り合う、というより押しつけ会っている二人の会話を聞いて風博士は、
博「暗いところでも身体が光るお姫様? そうだ、旅をしているうちに、そういう美しいお姫様がいらっしゃると噂で聞いたことがあるぞ。ただ、魔女の魔法で、何処かの森で眠らされているとか。そうだ、月の蝶の羽の城のお姫様だ」
姫「まあ、有名人は辛ろうございますわね。特に美しさが鳴り響いているなんて」
博「では、あなたがお姫様」
姫「はい、元のお城に帰る旅を続けているところですの」
 横から毒ずきんちゃんが、
毒「あたしのことは聞いたことないか」
博「あんた誰ですか」
 毒ずきんちゃんは少しがっかりして、
毒「姫を助けたのはあたしだ。今は、一身上の都合で、ご主人様になっている。ゆくゆくは、王様になる予定だから媚びへつらっておいた方がいいぞ」
博「そういうことでしたら、ここはお二人で行ってくださらんか。いや、もちろん、お礼は出す。呪文を唱えれば願いを三つ叶えてくれるという宝石じゃ」
毒「そんな宝石があるのなら、あんたが、それで風を吹かせればいいんじゃないのか?」
博「わしは、小人のことが気になるんじゃ」
毒「本当にあるのか、そんな宝石」
 すると、博士は黄色く光る石を取り出して、毒ずきんちゃんに渡しました。毒ずきんちゃんは、それを手のひらに置いて眺めながら、
毒「それで、どんな呪文なんだ?」
博「それを教えたら持って逃げるつもりだろう」

 さて、そのころ黒い森では、脳たりんのお父さんが眠り姫が眠っていたベッドでぐーすか眠っておりました。そこへ、人影が近づいてきました。それは、前に眠り姫にキスしようとして毒ずきんちゃんにキスされてしまった王子様でした。王子様は、ベッドの中を覗いてしばらく見ていましたが、やがて「おえー」と言って何処かへ行ってしまいました。
(つづく)

今週のおさむらいちゃん

新作34

人生は歯を食いしばって苦しむのが楽しいという人のお話。

社長の業務:ナンセンス・ホラーファンタジー『毒ずきんちゃん その3 いかにして一文無しが飽食するか及び眠り姫が役に立つ家来になると宣言すること』

社長1 毒ずきんちゃんと眠り姫は、ようやっと町に出ました。町の中心の広場には市場がありました。肉も魚も野菜も果物も山と積まれて、商人もおかみさんも農夫も偉そうな人も、大きな声で笑ったり怒ったりしながら、お祭りのように売ったり買ったりしています。 
 市場のまわりには、宿屋や居酒屋や料理屋が並び、人々はテーブルを屋外に持ち出して、チーズやソーセージやベーコンをつまみに、ビールやワインをやっています。
「ちくしょう、一杯、きゅーっとやりてえな」
 と毒ずきんちゃんが言いました。
「ご主人様はまだ7歳の女の子でしょ?」
 と、眠り姫がたしなめます。
「だから、あの果物を搾ったジュースをきゅーっといきたいんだよ・・・」
 そして、市場の賑やかな色どりを眺めていたと思うと、
「ああ・・・腹がへった・・・」
 と、声を落とします。
姫「あんなに食べ物があるんだから、買ったらいいじゃありませんか」
毒「金がないんだよ。一文無しだ」
姫「まあ。一文無しで、よくも、わたくしのご主人様を名乗れたものですわね」
毒「お前は腹が減らないのか?」
姫「わたくし、いつも寝起きですので、食欲がございませんの」
 と言っている言葉も、もしかしたら寝言かも知れません。そういっているうちに、毒ずきんちゃんが、ぽんと手を打って、
毒「そうだ、お前のドレス、いっぱい宝石がちりばめてあるじゃないか。そのひと粒で、何か食べ物を買ってこい」
姫「やなこってすわ」
毒「お前、たまには言うこと聞けよ、家来なんだから」
姫「ご主人様、起きてて寝言をおっしゃると蹴りを食らわしますわよ。この宝石が、あの貧乏人どもの食べ物と釣り合うとおっしゃいますの」
毒「買えないってのか」
姫「買えないどころか、食べ物も建物も人々も町そのものも、ひっくるめて幾つも買えるくらいでございますわ」
 要するに、眠り姫は1億円札で10円のものが買えるか、と言っているのかも知れません。たぶん、お釣り銭に苦労しますよね。
姫「いいえ、そうじゃございませんの」
 と、地の文を読んでいたかのようなことを言い出します。
姫「このような高貴な宝石が、俗の俗なる市場の食べ物などを買うには相応しくございませんの」
毒「そんな宝石を身につけていながら空きっ腹抱えていないといけないのかよ」
姫「ふん、宝の持ち腐れでございますわね」
毒「自分で言うな。お前、たまには役に立てよ」
姫「いえ、わたくしの物は、わたくしの物でございます。ご主人様の物は、わたくしの物でございます」
毒「ドレスに宝石なんかくっついていても役に立たないってことか。今度から、小銭でもじゃらじゃらくっつけておけ」
姫「城に戻れた暁には、服飾係に申しつけておきましょう」

 腹ぺこなのに、そんな無駄の見本みたいな会話で、エネルギーの無駄遣いの見本みたいな事をやっている時、
「あ、あなたは、月の蝶の翅の城のお姫様ではいらっしゃいませぬか」
 という男の声が聞こえました。
 毒ずきんちゃんは眠り姫に、
毒「お前の城は月の蝶の翅の城って言うのか。なんだか、ごたごたした名前だな」
姫「縮めて、月蝶翅城でもよいのですが、ゲッチョウシジョウでは、音感が悪すぎましょう?」
 声をかけたのは、大きな剣を腰に差した、立派な体格で、どことなく気品のある顔立ちの若い男でした。しかし、今は、長旅の疲労感と、ホコリとチリとゴミとアカと、要するに薄汚れた感じと落ちぶれた感じともう駄目な感じが、全身から陽炎のように立っていました。
 眠り姫も、眠たげな目を見開いて、
「どなたでしたっけ・・・」
「憶えておいででしょう。あの、タケトーリ城での盛大な舞踏会を」
「・・・・・・もちろんですわ」
 と眠り姫は答えましたが、明らかに「なんのこっちゃいな」という表情をしていました。
「そこで、五人の王子が、姫君に求婚いたしました。困惑された姫は・・・いえ、どこか楽しんでいたようにもお見受けしたのですが・・・自分に誠意を見せてくださった方と結婚いたします・・・そう、おっしゃいましたね」
 姫は、そんなことあったっけかなあ、という顔をしながらも
「はい、確かに申し上げました」
「私は、その五人のうちの一人です」
 姫は、「なんだ、生きてたのかよ」という顔で、
「よく、お戻りになりました・・・」

 眠り姫は、五人の王子に、それぞれ、あるものを取ってくることで誠意を見せてくれ、と要求したのでした。
 イシヅクーリ王子には、インドにあるというシャカムニという聖人にまつわる石の鉢を求めるように言いました。この王子は、旅立ちましたが、足にマメの出来やすいタチだったので、五歩であきらめました。
 クラモーチ王子には、中国の東の海にあるホーライという島にある宝石で出来た木を持ってくるように言いました。この王子は、海と聞いて塩水を呑む練習を始めましたが、医者に止められあきらめました。
 アーベ王子は、火に入れても燃えない「火ネズミの皮」を求められました。彼は、ある商人から、それを買い入れましたが、姫が、それで作った衣を着て火の中に入って、確かなところを見せてくださいと言われ、後は・・・。
 イソノカーミ王子には、体長3メートルあるという巨大ウミツバメの巣にある伝説の子安貝、ということでしたが、巨大ウミツバメから雛と間違われて、今も餌を与えられているそうです。
 
 そして、五人目、今ここにいる若者、オートモ王子は、
「私は、ドラゴンの首にかかった宝石を持ってくるように、との命を受けたのです」
 眠り姫は「おやまあ」 と言いかけて、「それで、どうなさいましたの」
 と言い繕いました。

「長い旅の果て、私は、ついにドラゴンを見つけました。そして、戦いを挑んだのです。
 ですが、惜しいことに、ボコボコにされました。私は、ここまでの艱難辛苦を思うと、悔しくてなりませんでした。思わず知らず、ドラゴンに向かって、ここまでの苦労を訴えておりました。ドラゴンも、じっとその話を聞いておりましたが、やがて、
ド『よろしい。若者よ。汝の熱意には、ほだされた。汝の求めるものを言ってみるがよい』
王子『お聞き入れ、かたじけない。我は、そなた、ドラゴンの首に掛かっている宝石を求めるものなり』
ド『なんだって?』
王『首に掛かりし宝石を』
ド『おめえ、よく見ろ。俺のどこに宝石なんかくっついているってんだ。なんかの間違いじゃないのか?宝石とホウキと聞き間違えたとか。もっとも、ホウキもないけどよ。ちょっと、再度確認、お願いしまーつ』
 というので、私は追い返され、月の蝶の翅の城に行ってみると、なんと姫は、魔女の魔法により、黒い森の中で眠っておられるとこのこと。最初に姫にキスしたものが結婚できると聞いて、取るものも取りあえず黒い森に向かう途中だったのでございます」
姫「ぐー」
王「姫?」
姫「あ、そうでしたね。あまりに退屈な、いえ、驚くような話に思わず寝て、いえ、気を失うところでございました・・・確かに、オートモ王子様・・・お恐れながら、ドラゴンの申しますように、わたくしの願いをお聞き違いなさっておりますわね」
王「では、本当のことを教えていただけますでしょうか」
姫「はい。でも、これは秘密の重大なことですので、こんな往来では・・・」
 と言って、二人は王子をある大きな料理屋に連れて行きました。もちろん、奢らせる気満々です。

 三人は、料理屋の二階にある個室に落ち着きました。王子が眠り姫の言う「秘密」を聞きたいと思っても、二人がひっきりなしに、
「あれとこれとこれとあれとあれとこれとあれとあれ」
 と料理を注文してはむさぼり食っているので、口を挟む余裕がありません。ようやく姫が、空のお皿を天井に届くほど積み上げてから、
姫「ああ、王子様のことが心配で、あまり食欲がございませんでしたが、全く食べないでも身体に悪うございますので・・・ゲップ」
王「では、本当のことをお教えいただけますでしょうか」
姫「王子様が、お勘定をお済ませになってからでなくては、お話しできませんわ」
 王子は、眠り姫と毒ずきんちゃんが食べた分を支払ってから、再度、訊ねると眠り姫は王子の耳に口をつけて、何かささやきました。
王「そ、そうでしたか。心得ました。必ずや拙者の真心をお見せ申さん」
 と、王子は走って何処かへ行ってしまいました。
 毒ずきんちゃんが、
「なんて言ったんだ」
 と言うと、姫は毒ずきんちゃんに何か耳打ちしました。
毒「お前、絶対、色んな人から恨まれているな」
 
 というわけで、毒ずきんちゃんと眠り姫は一文無しにもかかわらず、お腹が三倍に膨れあがるほど食べることが出来ました。「月の蝶の翅の城」への行き方も市場で聞くことが出来ました。
姫「もう、大丈夫です。月の蝶の翅の城には、わたくしがご案内いたします」
毒「わかったのか?」
姫「わたくしの生まれ育った城でございます。魔女に黒い森に連れてこられたお陰で、自分の位置がわかりませんでしたが、もう、大丈夫です。ご主人様、わたくしと一緒でよかったという時が、ついに訪れましてございます」
毒「なんだか、急にやる気が出てきたな」
姫「いやですわ。私を家来にしたことに、地べたに頭をこすりつけて感謝なさるのは、もうすぐですわ。ほおっ、ほおっ、ほお~」

 さて、毒ずきんちゃんのお父さんですが、黒い森の中で迷ってしまって、例の眠り姫が眠っていたベッドで寝入ってしまったのですが、そこに、ひとつの黒い影が近づいてきました・・・。
 一方、お母さんの方では、あの脳たりんの連れ合いがいなくなってみると、こんなに楽なものかと、ぐんと背伸びして毎日昼寝に耽っていたそうです。
(つづく)
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Author:文豪堂
いらっしゃいませ。中川善史(自称社長)と金井哲夫(自称編集局長)が2人でしこしこ書いているふざけた電子書籍本を販売する「蕪」式会社文豪堂書店です。(社名は予告なく変更することがあります) (なおこれは個人の感想です)(効能を保証するものではありません)(おだてると調子に乗ります)

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